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HideoutParty

2018/10/24『WOOD HOUSE IS BEST! Hideout party』開催

10月24日(水)に神泉風來ビル1Fエントランスで、緊急企画「Hideout Party」を開催しました。
「Hideout Party」とは、家に対する意識の変化や、若手設計者の質の高まりを背景に、「Hideout」の名のもと、木のいえ一番協会の加盟企業がバックアップして未来が見える建築家やデザイナーが集い、“Random, Freedom, Wisdom.” バラバラで、自由だけれど、知恵を集めるイベントです。
ゲストにはIDEE創始者であり、現在は流石創造集団として「COMMUNE 2nd(246COMMON、COMMUNE246)」などの「場」を手がける黒崎輝夫氏と木のいえ一番協会の代表理事である二木浩三(株式会社アールシーコア)をゲストに迎え、自由な形式で、参加者を巻き込んだトークを繰り広げました。


木のいえミーティング
「家とくらし~本質を見つけるために~WOOD aging, GOOD aging」

2017/11/29第2回ミーティング開催

2017年11月26日に東京都江東区新木場・木材会館で第2回木のいえミーティング「家とくらし~本質を見つけるために~」を開催しました。
当日は、会員68名を含め151名が参加し、木造や木材を使用した建築を扱う建築士や、木のいえと親和性の高いアウトドアをテーマとした雑誌の編集者を講師としてお招きし、プレゼンテーションをしていただいた後、ナビゲーターとの掛け合いをしながら木材や木のいえを取り巻く状況や展望を語っていただきました。
当日の会場でもある木材会館を設計した山梨知彦氏(建築家/日建設計常務執行役員)は、「木材で都市をつくる~CLTの可能性に期待をこめて~」と題して、2020年のオリンピックを契機とした木材利用拡大の動きなどを背景に、都市における木材の復権、建築物における木材の適材適所などについて語りました。
「日本は木材原理主義的なところがある。木材を使うというと木造でなければいけないと考える。すべてを木にするのではなく、木材を使ったほうが良いところを木材で置き換える”適材適所”が良いんじゃないか。」また、適材適所については「寺社建築で経験のある棟梁は、建築の部位によって使う木材を使い分けている」とも語った。
そして、高級品は適材適所にならないから、なるべく安いものを、工場生産できる材を使う、外部に木材を使用する際には、わざと隙間を開け、雨水がたまらないように防腐対策を行うなどの工夫をしている木材会館を設計するにあたり、まず、木材を使う場所を探す、そして、内装材としてどこまで使えるかを検討することで、外装の一部と内装に木材を使用した都市建築が実現。
CLTの利用拡大についても適材適所という言葉を挙げ、「補助金がなくなっても利用されるように、補助金が出てる間にCLTの適材適所を探すことが大事」と指摘しました。そして、自身の子供が木についていいイメージを持っていないことから、木の香りや質感を良いものととらえる感覚が残っている世代がいる今のうちが木材復権のラストチャンスと結びました。
プレゼンテーションのあと、ナビゲーターとして安東真吾氏(日本CLT協会事務局長)が登場し、協会のCLTHUTプロジェクトの紹介をしつつ、CLTでなければならない、CLTを使ったほうが合理的である部分を探さなければ、補助金がなくなった際にCLTの使用が広まらない懸念があり、CLTをどのように普及すべきかについて山梨氏へ意見を求めると「工場生産的大量生産ではなく、個別の要望に対応し、AIなどの最新技術を組み合わせてカスタマイゼーションする」という生産・普及の可能性を示しました。

続いて「木の家の設計作法」をテーマに伊藤暁氏(建築家/東洋大学准教授)には、徳島県神山町や横浜での仕事などを例に挙げ、木の家の設計や現在の大量生産される建物に対する思いを語っていただきました。 神山町は高齢化した過疎の中山間地域でありながらも、地元の方々は活発に地域の活性化活動をしている過疎の町の先進地域として知られているため、様子を見に来る人がいることから、もっとゆっくり町で過ごして、町の様子や活動の一番面白いところを見てほしいという考えのもと、「WEEK神山」という宿泊施設が設計されました。「WEEK」は、1週間あればいろいろ体験してもらえる、そして、どうせ1週間過ごすなら、この景色の中に放り出されるような、この景色の中でテントを張っているような宿泊場所を作りたいという思いから、全面ガラス張りの客室となっています。木造なので、本来は筋交い、耐力壁が必要ですが、景色に放り出される感がないことから木造でラーメン構造という珍しい試みをしています。この宿泊所を建てるにあたって、市場にない木を土地の木を切って使うことが新鮮な体験だったと語り、途中、住宅着工データを交えて、住宅の生産・供給の仕組みについても言及しました。
1973年が年間約190万戸で住宅着工のピークですが、この頃、持ち家政策などによる急激な需要増大により日本の住宅事情が変わり、社会的なニーズが「同じものを大量に生産すること」になったと指摘。材料の規格化など住宅の大量生産の仕組みが作られ、年々着工数が減少傾向にある現在、「効率が良いから同じ仕組みを利用しているが、年間60万、50万戸になってこの先ギャップが大きくなると今の仕組み自体の維持のコストが賄えなくなっていくことが考えられる」「発注してすぐ届く仕組みは近い将来なくなるのでは」という可能性も示唆しました。そして、大量生産がもたらしたもので、使えるものはつかい、そうでないものは手を入れつつ、「その場所でなにができるか考えることは、(大量生産からの)移行期、過渡期の現在で意味があること」と、これからの建築の設計・施工の在り方への思いを語りました。
横浜の住宅の例では、南北が傾斜地で北が下がっていて見晴らしがよく、南は絶壁という住宅には不向きな土地から見える、「同じことのメリット・デメリット」として、規格の同じもの、ベーシックなものであれば、その場所に住みたいと思ってから実際に暮らすまで短い時間で可能というメリットがある一方、地形など、いかんともできない特性がある場合には間取りなどの柔軟性に欠けるというデメリットがあることを示しました。また、木の構造体をわざとクロスなどで覆わないことや住まい手が積極的に住宅に介入する余地を作ることで「ユーザーを受け入れる」、「生活が持続していくと同時に住宅が成長していき、時間の経過を前向きにとらえられる」という木の家の設計に対する考えを発表していただきました。
ナビゲーターの池田圴技術開発委員長からの質問として、協会ではCLTやプリミティブログハウスなどの活動をしてることを紹介しつつ、住宅生産での木材のメリット・デメリットをお聞きしたところ、「日本は昔から木を使っているので、扱える技術者職人が多く、木造は構造に手を加えるのが容易」、「木の表面はビズや刻みを入れるなど、ユーザーを受け入れてくれる余地がある」、デメリットについては「気にすべきデメリットは実際の性能より、ユーザーの劣化などの木に対する不安を解きほぐし解消すること。他の材料よりよりセンシティブに考える必要がある」という実際にユーザーと接する方ならではの視点で回答をいただきました。 最後に、木のいえ一番をうたっている当協会に今後期待することとして、「経年で変化する問題で、これから出てくる事例、実験を積み重ねていって専門家ではないユーザーへ安心してもらえるよう情報を整理していくこと。」そして、一人ではできない、集団でこその取り組みやネットワークを作って、木材を扱う知見を蓄積していけるのではないかという言葉をいただきました。

最後に大澤竜二氏(小学館「B-PAL」」編集長)から「アウトドアライフとログハウスの未来」について講演をしていただきました。
大澤氏が手掛けている創刊37年のアウトドア雑誌「B-PAL」は、1981年創刊以来、キャンプ、マウンテンバイクなどアウトドアの楽しみ方をライフスタイル全体に通じて提案しています。その中から、昨今のアウトドアブームを示す関連の資料分析と、それを踏まえ山中さんと「B-PAL」が提案するアウトドアライフとログハウスの将来性について語っていただきました。
「現在、アウトドア市場を牽引しているのはウェア市場で大きなウエイトを占めていますが、最近では地方創生に関連した動きもある。」、「「B-PAL」にも自然の多い地方にアウトドア的観光資源を作る地方創生関連の仕事がある。」「鳥取でロングトレイルを作る、店舗を出店するなどでアウトドア的人の流れ、導線を生むコンサルタント的な仕事が増えてきている」とアウトドア市場の現況を語り、「国を挙げてアウトドアを進めていると言っても良いような状況」と、アウトドアを取り巻く現状を分析されました。また、実際にアウトドアを楽しんでいるプレイヤー人口について、種々のデータから、キャンプ約830万人 登山約800万人とすでに多くの人がアウトドアを楽しんでいることの背景を、「年のアウトドアの最初のブームであるキャンプから2011年の3.11でサバイバル能力の必要性や自然に対する考え方の変化があった」「実際に以降のアウトドア市場は伸びており、なかでもライフスタイル、特に潜在的アウトドア志向が増加している。その背景として、3.11や社会のデジタル化などでもう一度自然を見つめなおす人が増えた」と分析。 アウトドア的なライフスタイルといえば、やはりログハウス、木質のいえが挙げられます。そこで「B-PAL」でどんな家を求めているかをアンケート実施したところ、必ず建てるわけではないが圧倒的にログハウスが多く、古民家、ドームハウス、トレーラーハウスなどの回答もあったそうです。「ログハウスも昔のただの丸太小屋から公共建築などの施設に使用されるなど変化してきている。」「道具をそろえてキャンプをすることから、自然を普段の生活に取り込むようになり、(アウトドア的ライフスタイルが)成熟してきた。」とログハウスとアウトドア的ライフスタイルの広がりを示しました。
ここで、ナビゲーターに山中祐一郎氏(建築家/BESSチーフデザイナー)を迎え、山中氏から大澤氏へ「アウトドアライフとは何か」という問いに対して「アウトドアライフとはアウトドアスポーツ・レジャーにとどまらない生き方そのもの思想、考え方。消費行動や活動、人生設計ともいえるかもしれない。」と回答また、アンケート結果でログハウスが圧倒的に多かったことの理由に対しては、「現代人の体が悲鳴を挙げているのではないか。健康志向などもそうだし、化学物質にさらされて生きている。そろそろそう言うものをやめにしようという時期に来ているのでは。」とライフスタイルの転換期を示唆しました。最後に、木のいえに期待することについては、「ログハウスのデザインをもっと洗練してほしい。」としながら山中氏へ「都市型のログハウスが流行らないのはなぜか?」と質問し、防火の問題やを理由に挙げつつ、今は30、40代の若い人が自宅にログハウスを建てているという山中氏の回答に、ログハウスの可能性を再確認しました。


2016/11/16第1回ミーティング開催

2016年11月16日(水)、風來講堂(東京都渋谷区)において、第1 回ミーティング「家と暮らし〜本質を見つけるために〜」を開催しました。全国から会員や建築関係者、報道関係者など約140 名にご参加いただき、協会活動の紹介のほか、第一線で活躍中の家具作家、建築家によるプレゼンテーションやトークセッションを行いました。設立3年目の協会にとり、知名度向上の点で大きな成果を感じることのできたイベントでした。ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
開会に先立って、二木浩三会長は、「当協会は、木の魅力によって木のいえの市場拡大に取り組みたい。それには技術だけでなく感性が大事だ。また〝木のいえの頂点“にあるログハウス市場の活性化が大切であり、協会に『ログハウス部会』を設置した。」と、協会にかける思いを語りました。また、協会の取組みの紹介では池田技術開発委員長からCLT技術開発や木材現わしハンドブックを 、中川ログハウス部会長からは現在企画進行中の協会推奨モデル「プリミティブログハウス」の紹介をさせていただきました。
小泉誠氏 (家具デザイナー)は、「木をいかす家具と住まい〜デザイナーから見た経年の味わい」をテーマに、建築から箸置きまで生活にかかわるさまざまなデザインなどで活躍を続ける経験をもとに、仕事や木工の道具の話題を紹介しました。そのなかで、素材の「育つ時間」と「使う時間」について、「数億年かけてできた石、鉄等の製品に比べ、木は人間の寿命に近く、ゆっくりと育った木を人間のペースで手間暇かけて加工し、手直しもできるので木の家は心地よいのではないか。」という話は強く印象に残りました。そして「木、紙、畳、竹でできた木のいえは気持ちいい。つまり“木のいえは一番”です。」と結び、会場の共感を誘いました。
山中 祐一郎 氏 (建築家/BESS チーフデザイナー)は「『住む』より『楽しむ』家づくり〜時間と空間〜」のなかで、自身で進めている「軒下研究会」を紹介しました。家の内と外を結ぶ中間領域である軒下は、とても大事な存在なのにそれが日本では急速に失われています。東南アジア諸国などでは、外気・風・光を遮断しない建物空間づくりが見られます。それを日本でも復活させたいと考え実践しています。雨の日でも窓を開け放って食事できる家をデザインするなど、軒下を技術面だけで考えるのではなく、暮らしの楽しさに結び付けるところに、経年変化を社会に広めるヒントがあるのかも知れません。またBESS のデザイナーとしての立場から、「刃落とし」という考えを紹介しました。徹底して妥協のないデザインをしながら、最後にあえてドレスダウンをすることで家を緊張感から解放します。またログハウスは、木のひびや割れを気にせず、「ラフさ」を活かせるし、使うほどに味がでてくるというところが、「木のいえ」のテーマに重なります。山中氏は、「家づくりを通して日本の文化を発展させたい。」と、家づくりに対する強い思いを語り、話を締めました。
「築80年の家、古さを新しい価値に転換する方法」では、宮部浩幸氏 (建築家/SPEAC パートナー/近畿大学准教授)は、ご自身の仕事で、ツタのからまる古い家をリノベーションした事例を紹介し、古くてもそれを好み楽しむ心構えを持つ人に使ってもらうことが大切だと語りました。また途中までつくられた家を、住み手が仕上げし完成させることで、愛着がわくという商品づくりも紹介しました。また、「古さを新しい価値に転換する方法」という主題については、古い家の部材や古いガラスを新しい家の建築に活用した事例を紹介しました。新しいものと経年変化をバランスさせること、つまり古い部材が持っている時間の堆積を新しい家に組み込むことで、新しい価値が生まれ、新しい顧客を見つけることができました。宮部氏は、古さの魅力について、「風も、強い風は不快だがそよ風は心地よい。同じ古さでもそれが穏やかに感じられるようにすると心地よくなる」というのです。そして、「木は穏やかな時間の流れを刻み込むことができる素材であり、それを良いものだと感じさせる工夫をすることで、『木のいえ』を長く使っていただけるのではないか。」と語りました。ここにも、経年変化の魅力を社会に伝えるうえでのヒントがあるように感じました。
ファシリテーターに土谷 貞雄 氏(コンサルタント/建築家/HOUSE VISION 世話人)を迎え、3名のプレゼンターが参加して、「経年変化を提案する〜家と暮らしの本質を見つける〜」というテーマについて話し合いました。土谷氏は冒頭、「経年変化を提案するうえで、問題になるのは伝え方だ。」と指摘。小泉氏の作家、デザイナーとしての取り組み、山中氏の「刃落とし」や「ラフにつくる」という考え方、宮部氏の「時間の流れ、古さを大切にする」という発言を確認しながら、「大工さんは、家を建てて家具までつくる能力があるのに、いまは標準化、分業化が進み『作り手』としての喜びや誇りが持てなくなっている。住まい手の喜びと職人や大工さんの喜びを結びつける工夫が大事ではないか。」という結論にまとめました。


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